「仕事・家事・子育てを一人でこなす毎日がつらい」
「時間が足りず、いつも何かに追われている」
「子どものために頑張りたいけれど、自分にも余裕がない」
シングルファザーとして生活していると、このように感じることはないでしょうか。
私も、仕事をしながら食事・洗濯・掃除・学校関係の予定などを一人で管理してきました。
朝は子どもの準備を確認して仕事へ行き、帰宅後は夕食や家事。ようやく落ち着いたと思ったら、学校からのお知らせや提出物を確認しなければならないこともあります。
一つひとつは難しくなくても、すべてを毎日続けるのは簡単ではありません。
以前の私は、「父親なのだから、自分がしっかりしなければ」と考え、何でも一人で完璧にこなそうとしていました。
しかし、無理を続けるほど疲れがたまり、時間にも気持ちにも余裕がなくなります。
そこで現在は、すべてを頑張るのではなく、生活が自然に回る仕組みを作ることを意識しています。
この記事では、シングルファザーの私が実際の生活で大切だと感じた、暮らしをラクにする7つの工夫を紹介します。
すべてを一度に取り入れる必要はありません。今の生活に合いそうなものを、一つだけでも試してみてください。
シングルファザーの生活が大変なのは能力不足ではない
仕事・家事・子育てを一人で担っていると、できていないことばかりが目につきます。
- 部屋をきれいに保てない
- 毎日手作りの食事を用意できない
- 子どもの話をゆっくり聞けない
- 学校の予定を忘れてしまう
- 疲れて休日に何もできない
- 貯金まで手が回らない
このようなことが続くと、「自分は父親としてダメなのではないか」と感じることがあります。
しかし、一人で複数人分の役割を抱えているのですから、すべてに手が回らないのは当然です。
問題は、努力や能力が足りないことではありません。
やることの量に対して、使える時間と体力が足りないのです。
だからこそ、必要なのはさらに頑張ることではなく、やらなくても困らないことを減らし、家族で生活を回す仕組みを作ることだと思います。
シングルファザーの生活をラクにする7つの工夫
私が生活の中で意識しているのは、次の7つです。
- 予定と提出物を一か所で管理する
- 家事の合格点を下げる
- 食事は「作れない日」まで準備する
- 子どもと家事を分担する
- 固定費を見直して家計の不安を減らす
- 困ったときに頼れる先を準備する
- 自分の休息を予定に入れる
ここから、それぞれの方法を詳しく紹介します。
1.予定と提出物を一か所で管理する
シングルファザーの生活では、仕事だけでなく、子どもの学校や家庭の予定も管理しなければなりません。
例えば、次のような予定があります。
- 学校行事
- 授業参観や面談
- 部活動の試合や送迎
- 提出物の締め切り
- 集金や教材費の支払い
- 病院や歯科の予約
- 車検や保険の更新
- ゴミ出しの日
- 家族の予定
これらを頭の中だけで覚えておくのは難しく、忘れないように考え続けるだけでも疲れてしまいます。
そこで私は、予定を一か所へ集めることが大切だと考えています。
紙のカレンダーでも、スマートフォンのカレンダーでも構いません。自分が毎日確認しやすい方法を選びましょう。
予定を登録するときのポイント
予定には、当日だけでなく準備を始める日も登録します。
例えば、学校へ書類を金曜日に提出する場合、金曜日だけに予定を入れると、当日の朝に慌てる可能性があります。
そのため、次のように分けて登録します。
- 水曜日:書類を記入する
- 木曜日:子どものカバンへ入れる
- 金曜日:学校へ提出する
スマートフォンのカレンダーを使う場合は、前日にも通知が出るように設定しておくと安心です。
学校からもらったプリントは、帰宅後に置く場所を一つに決めます。冷蔵庫、書類ケース、専用トレーなど、家族全員が分かる場所がおすすめです。
「あとで確認しよう」と別々の場所へ置くと、必要なときに見つからなくなります。
週に一度だけ予定を確認する
毎週決まった曜日に、翌週の予定を確認します。
私の場合は、次の項目を見るだけでも準備がしやすくなります。
- 学校や部活動の予定
- 自分の仕事や残業の予定
- 買い物が必要な日
- 病院などの予約
- 支払いや提出物の期限
すべてを細かく計画するのではなく、「忙しくなりそうな日」を先に知っておくことが目的です。
忙しい日が分かれば、その日の夕食を簡単なものにするなど、無理のない準備ができます。
2.家事の合格点を下げる
一人で家事をしていると、やってもやっても終わらないと感じます。
食事を作って片付けたら、次は洗濯。掃除をしても、子どもが帰ってくればまた散らかります。
以前の私は、毎日きちんと家事をすることが良い生活だと思っていました。
しかし、常に100点を目指すと、自分が疲れてしまいます。
現在は、「生活に困らなければ合格」と考えるようにしています。
毎日しなくてもよい家事を決める
家事を次の3つに分けると、優先順位を判断しやすくなります。
| 優先度 | 家事の例 |
|---|---|
| 今日必要 | 食事、必要な食器洗い、明日着る服の準備 |
| 数日以内でよい | 洗濯、掃除機、日用品の補充 |
| 余裕がある日に行う | 窓掃除、収納整理、細かな片付け |
疲れている日は「今日必要な家事」だけで十分です。
掃除機を毎日かけられなくても、すぐに生活できなくなるわけではありません。
洗濯物も、必ず毎日たたむ必要はありません。家族ごとのボックスを用意し、そこから着る方法でも生活は回ります。
大切なのは、理想的な家事を続けることではなく、無理なく家族が暮らせる状態を維持することです。
家電や便利なサービスも選択肢にする
食器洗い乾燥機、ロボット掃除機、洗濯乾燥機などは、家事の時間を減らしてくれます。
購入費用はかかりますが、毎日の負担が減り、家族と過ごす時間や休息を確保できるなら、十分に価値があります。
ただし、時短家電を何でも購入する必要はありません。
購入前に次のことを考えましょう。
- 週に何回使うか
- 何分くらい時間を減らせるか
- 手入れが負担にならないか
- 設置する場所があるか
自分が特に負担に感じている家事から、道具や方法を見直すのがおすすめです。
3.食事は「作れない日」まで準備する
毎日の生活で、特に負担を感じやすいのが食事の準備です。
献立を考え、食材を買い、調理し、食後に片付ける必要があります。
仕事で疲れて帰ってきた日に、毎回きちんと料理をするのは簡単ではありません。
そこで私は、毎日手作りする前提をやめました。
簡単に食べられる物を常備する
疲れている日や帰宅が遅くなる日のために、次のような食品を用意しておきます。
- 冷凍うどん
- 冷凍餃子
- 冷凍野菜
- レトルトカレー
- パスタとパスタソース
- 缶詰
- インスタントのみそ汁
- 冷凍したご飯
- 小分けして冷凍した肉
- 総菜と組み合わせやすいサラダ
冷凍食品やレトルト食品を利用することに、罪悪感を持つ必要はありません。
無理に料理をして疲れ切ったり、家族で外食して大きな出費になったりするより、家で簡単に食べられる物を用意しておく方が、時間と家計の両方に余裕が生まれます。
冷凍食品だけでは気になる場合も、冷凍うどんに野菜や卵を加える、総菜にみそ汁を付けるなど、少し組み合わせれば十分です。
献立は大まかに決める
1週間分の献立を細かく決めるのが負担なら、主な料理だけを大まかに考えます。
例えば、次のような形です。
- 月曜日:肉料理
- 火曜日:魚または総菜
- 水曜日:麺類
- 木曜日:丼物
- 金曜日:カレーや簡単な料理
- 休日:冷蔵庫の残り物を使う
献立を完全に固定する必要はありません。
予定が変わったら、曜日を入れ替えても大丈夫です。
「何を作るか」を毎日ゼロから考えなくてよくなるだけでも、負担は軽くなります。
4.子どもと家事を分担する
シングルファザーになると、「自分が親なのだから、家事も自分が全部しなければ」と考えてしまうことがあります。
しかし、家は父親一人で維持するものではありません。
子どもの年齢に合わせて、できることを少しずつ任せると、父親の負担が減るだけでなく、子どもの生活力にもつながります。
子どもへ任せやすい家事
子どもの年齢や得意不得意に合わせて、次のようなことから始められます。
- 自分の食器を下げる
- 洗濯物を自分の場所へ運ぶ
- 自分の部屋や机を片付ける
- ゴミをまとめる
- お風呂を洗う
- ご飯を炊く
- 簡単な料理を作る
- 日用品がなくなりそうなときに伝える
最初から完璧にできることを求めると、お互いに負担になります。
やり方が少し違っても、生活に支障がなければ任せることが大切です。
父親がやり直してしまうと、子どもは「自分がやっても意味がない」と感じるかもしれません。
家事を「手伝い」ではなく家族の役割にする
子どもに家事をお願いするとき、「お父さんを手伝って」と言うより、「家族で生活するための役割」として伝える方が続けやすくなります。
例えば、次のように役割を決めます。
| 家族 | 担当すること |
|---|---|
| 父親 | 食事の準備、買い物、支払いの管理 |
| 子ども | 食器を下げる、自分の洗濯物を片付ける |
| 家族全員 | 使った物を元へ戻す、各自の部屋を片付ける |
担当は、学校や仕事の忙しさに合わせて変更して構いません。
家族の一人に負担が集中しないよう、話し合いながら決めることが大切です。
5.固定費を見直して家計の不安を減らす
生活をラクにするためには、時間だけでなく、お金の余裕も必要です。
毎月の支払いが多いと、急な出費があるたびに不安になります。
私が家計を見直すうえで効果を感じたのは、食費を細かく削ることより、固定費を確認することでした。
特に見直しやすいのは、次の項目です。
- スマホ料金
- インターネット料金
- 保険料
- 電気料金
- 動画や音楽などのサブスク
- あまり使っていない会員サービス
固定費は一度変更すると、その後も毎月の節約効果が続きます。
例えば、スマホ料金を月5,000円減らせれば、年間では6万円です。
私は毎月のデータ使用量を確認し、自分の使い方に合う格安SIMを選ぶことで通信費を抑えました。
ただし、安さだけを優先する必要はありません。
仕事や子どもとの連絡に使うスマートフォンは、通信品質や使いやすさも大切です。料金とサービス内容のバランスを見ながら選びましょう。
家計管理も完璧を目指さない
家計簿を毎日手入力するのが負担なら、銀行口座やクレジットカードを連携できる家計簿アプリも便利です。
月に数回アプリを確認し、支出の多い項目を見つけるだけでも家計改善につながります。
大切なのは、1円単位で正確な家計簿を作ることではなく、何にお金を使っているのかを知ることです。
家計を見える化し、固定費やムダな支出を少しずつ見直したことで、私は月に約3万円を貯金へ回せるようになりました。
6.困ったときに頼れる先を準備する
シングルファザーの生活では、自分が体調を崩したときや、急な残業が入ったときに困ることがあります。
普段は一人で対応できていても、予想外のことが起きたときまで一人で抱えるのは危険です。
困ってから慌てて探すのではなく、元気なうちに頼れる先を確認しておくと安心できます。
あらかじめ確認しておきたいこと
- 緊急時に連絡できる家族や友人
- 子どもの学校や担任の連絡先
- かかりつけの病院
- 自治体の子育て相談窓口
- 学童保育や放課後の支援
- 一時的に利用できる家事・食事・育児サービス
- 自分が動けないときに子どもが連絡する相手
家庭の事情や利用条件によって、使える支援は異なります。
市区町村の窓口や公式サイトで、ひとり親家庭向けの相談・生活・就労・子育て支援を確認しておきましょう。
利用するかどうかは、必要になってから決めても構いません。
「どこへ連絡すればよいか」を知っているだけでも、緊急時の不安を減らせます。
家庭内の緊急ルールも決めておく
子どもの年齢に応じて、父親が体調を崩した場合や、帰宅できなくなった場合の行動も話しておきます。
- 最初に誰へ連絡するか
- 家族の電話番号がどこに書いてあるか
- 自宅の住所を言えるか
- 薬や保険証などを勝手に触らない
- 緊急時に119番・110番を使う場面
- 災害時の集合場所
不安をあおる必要はありません。
「もしものときに家族で困らないため」と伝え、落ち着いて確認しておきましょう。
7.自分の休息を予定に入れる
シングルファザーは、子どもの予定や家事を優先し、自分のことを後回しにしがちです。
私も、自分が休むことに罪悪感を持っていた時期がありました。
しかし、父親が疲れ切ってしまうと、家事や仕事だけでなく、子どもとの会話にも余裕がなくなります。
休息は、家事をさぼることではありません。
家族の生活を長く維持するために必要な時間です。
短い時間でも自分のために使う
まとまった自由時間を毎日作るのは難しいかもしれません。
最初は10分や15分でも構いません。
- コーヒーを飲む
- 音楽を聴く
- 本を読む
- お風呂へゆっくり入る
- 軽くストレッチをする
- 筋トレをする
- 好きな動画を見る
- 早めに寝る
自分の時間を「余裕があれば取る」と考えると、いつまでも確保できません。
カレンダーや予定表へ休む時間も入れておくと、他の予定と同じように意識できます。
ただし、子どもが寝た後に自由時間を取るため、睡眠時間を削りすぎないよう注意が必要です。
疲れている日は、何かを楽しむより早く寝る方が必要な場合もあります。
子どもとの時間は長さより「向き合う時間」を意識する
仕事や家事が忙しいと、子どもと十分な時間を過ごせていないと感じることがあります。
しかし、一緒にいる時間を長くすることだけが大切なのではありません。
短い時間でも、スマートフォンや家事の手を止めて話を聞くことで、子どもは「自分を見てくれている」と感じられます。
例えば、次のような時間を利用できます。
- 夕食を一緒に食べる
- 車での送迎中に話す
- 寝る前に一日の出来事を聞く
- 休日に一緒に買い物へ行く
- 家事をしながら学校の話を聞く
毎日じっくり話す必要はありません。
「今日どうだった?」だけでは「普通」と返ってくることも多いため、質問を少し具体的にします。
- 今日一番おもしろかったことは?
- 部活動はどうだった?
- 明日、何か必要な物はある?
- 最近困っていることはない?
- 今度の休みに何をしたい?
すぐに答えが返ってこなくても、声をかけ続けることで、子どもが話したいときに話しやすい雰囲気を作れます。
また、父親が失敗したときや疲れているときも、隠す必要はありません。
「今日は疲れているから、夕食は簡単なものにするね」
「提出物を忘れていた。ごめん」
このように正直に伝えることも、家族で協力するためには大切だと思います。
生活が回らない日に最低限やること
どれだけ工夫していても、仕事が忙しい日、体調が悪い日、気持ちに余裕がない日はあります。
そのような日は、すべてをこなそうとせず、最低限のことだけに絞ります。
私が考える優先順位は、次のとおりです。
- 家族の安全
- 食事と水分
- 必要な薬や睡眠
- 翌日の学校・仕事に必要な準備
- それ以外の家事
洗濯物がたたまれていなくても、部屋が少し散らかっていても、翌日に大きな問題がなければ大丈夫です。
食事も、弁当・総菜・冷凍食品・レトルトを利用して構いません。
生活が回らない日に無理をすると、翌日以降まで疲れを引きずります。
「今日は最低限でよい」と決めて早めに休むことも、生活を立て直す方法の一つです。
シングルファザーの生活に関するよくある質問
家事をする時間が足りません
すべての家事を毎日行う必要はありません。
今日必要な家事、数日以内でよい家事、余裕がある日に行う家事に分けてみましょう。
子どもの年齢に応じて家事を分担し、家電や冷凍食品なども利用すると負担を減らせます。
子どもに家事を頼むのはかわいそうではありませんか?
年齢に合った家事を任せることは、子どもが将来自分で生活するための練習にもなります。
父親の代わりにすべてをさせるのではなく、家族の一員として無理のない役割を持ってもらうことが大切です。
自分の時間を作ることに罪悪感があります
父親が休むことは、子どもを後回しにすることではありません。
心と体に余裕があれば、子どもの話を聞いたり、落ち着いて対応したりしやすくなります。
短時間でも定期的に休むことは、家族の生活を維持するために必要です。
食事を毎日手作りできません
毎日すべてを手作りする必要はありません。
冷凍食品・総菜・レトルト食品を組み合わせながら、無理なく食事を用意しましょう。
父親が疲れ切ってしまうより、家族が落ち着いて食事を取れることの方が大切です。
一人で抱えるのがつらいときはどうすればよいですか?
信頼できる家族や友人、学校、自治体の相談窓口などへ相談してください。
問題が大きくなってからでなく、「少しつらい」と感じた段階で話して構いません。
相談することは弱さではなく、家族の生活を守るための行動です。
まとめ|完璧な父親より、無理なく続けられる生活を目指そう
シングルファザーとして、仕事・家事・子育てを一人で担う生活は簡単ではありません。
私も、すべてを完璧にこなそうとして、時間にも気持ちにも余裕がなくなったことがあります。
しかし、家事の合格点を下げ、子どもと役割を分け、便利な物やサービスも利用することで、少しずつ生活を回しやすくなりました。
今回紹介した、生活をラクにする工夫は次の7つです。
- 予定と提出物を一か所で管理する
- 家事の合格点を下げる
- 食事は「作れない日」まで準備する
- 子どもと家事を分担する
- 固定費を見直して家計の不安を減らす
- 困ったときに頼れる先を準備する
- 自分の休息を予定に入れる
すべてを一度に始める必要はありません。
今日からできることを一つ選ぶなら、「やらなくても困らない家事を一つ決める」ことから始めてみてください。
食事を簡単にする日があっても、部屋が少し散らかっていても大丈夫です。
大切なのは、父親が一人ですべてを背負うことではなく、家族が無理なく生活を続けられることです。
完璧な父親を目指すより、困ったときには助けを求め、子どもと一緒に少しずつ暮らしを整えていきましょう。

